[BPMN] BPMN1.1 と BPMN1.2 の違い

BPMN(Business Process Modeling Notation) の新バージョン 1.2 が今月に入って公開されていたので、1.1 から何が変わったのかを調べてみた。1.0 から 1.1 は結構変わってたしなあ。

というわけで仕様書を見てみたのだが、はっきり言って違いがない。BPEL へのマッピングの説明のところはあまり細かくみていないが、少なくとも仕様の本体部分に関して言えば「何も違いはない」と言い切って良いと思う。ほとんどが文法の誤りの修正とかの些細な変更である。

一カ所だけ「仕様に関わる変更かな?」と思うところを見つけた。

* A source Gateway MUST NOT be of type Parallel.

[http://www.omg.org/spec/BPMN/1.1/PDF [9.5.3 Inclusive Gateways]

* A source Gateway MUST NOT be of type Parallel or Complex.

[http://www.omg.org/spec/BPMN/1.2/PDF [9.5.3 Inclusive Gateways]

これは条件付きシーケンスフローを使った場合のゲートウェイ種別に関する記述で、Complex ケートウェイであってもいけないという制約が追加されている。ただこれは意味を考えると当然で、もともと記述漏れがあったところを補っただけと考えられる。

というわけで、結論。

BPMN1.1 と BPMN1.2 は何も違いはない。

認識が間違っていたら誰か教えてください・・・